ホームページを開設したり、Googleアナリティクス(GA4)を導入したりしたものの、「結局どこを見ればいいのか分からない」「専門用語が難しくて途中で挫折した」という個人事業主や中小企業経営者の方は少なくありません。この記事では、毎月確認すべき指標を「アクセス数・流入元・問い合わせ数」の3つだけに絞って、専門知識がなくても「ホームページが集客に役立っているかどうか」を自分で確認できる方法をシンプルに解説します。
- ホームページのアクセス解析は、アクセス数・流入元・問い合わせ数の3つだけ毎月確認すれば十分です
- 多くの解説サイトは5〜9個の指標を紹介していますが、個人事業主にとって大切なのは指標を絞って継続して見ることです
- まずはGA4でこの3つの数字を見て、先月より増えているか減っているかを確認し、必要な対策を考えるところから始めましょう
アクセス解析とは?ホームページ経営者に必要な理由
アクセス解析とは、ひとことで言えば「自分のホームページに何人来て、どこから来て、来た人が何をしたか」を数字で知ることです。難しく聞こえますが、やることはシンプルです。
ホームページは作って公開しただけではビジネスの成果につながりません。公開後に数字を見て、改善を続けることこそが集客の成果を左右します。とはいえ、GA4の画面を開くと聞き慣れない用語がずらりと並び、「全部理解しないといけないのか」と身構えてしまう方が多いのも事実です。
結論から言うと、最初から全部を見る必要はありません。この記事で紹介する3つの指標だけに絞って、まずは「見る習慣」をつけることが何よりも大切です。私たちは、施策を提案する前にまず現状を把握することを支援の入り口にしています(ウェブマーケティングコンサルティング)。それと同じように、皆さんもまずは自分のホームページの現状を知るところから始めてみてください。
毎月確認すべき3つの指標とは?
ホームページのアクセス解析で見るべき指標は、アクセス数・流入元・問い合わせ数の3つだけです。それぞれが何を意味し、なぜ必要なのかを順番に見ていきましょう。
指標1: アクセス数で全体像を把握する
アクセス数とは、月に何人がホームページを訪れたかを示す最も基本的な数字です。GA4では「セッション数」や「ユーザー数」という用語で表示されますが、=要するに「何人が訪れたか」と読み替えて問題ありません。
最初に見るべきは、この数字が先月より増えているか減っているかです。増減の理由を細かく分析する前に、まずは「毎月同じ日に数字を確認する」という習慣をつけることが第一歩です。たとえば毎月1日にGA4を開いて、前月のアクセス数をメモしておくだけでも、変化に気づきやすくなります。
指標2: 流入元・チャネルで改善の優先度を決める
次に見るべきは、訪問者が「どこから来たのか」です。GA4では主に次の3つに分類されます。
- 検索エンジン(Google検索など)からの訪問
- SNS(X・Facebook・Instagramなど)からの訪問
- 直接入力や外部サイトからの紹介・その他
この内訳を見ると、自社の集客がどのチャネルに偏っているかが分かります。たとえば「検索からの流入が80%、SNSからは10%」という内訳が見えたら、検索以外からの入口がほとんどないという弱点}が浮き彫りになります。逆にSNSを頑張って運用しているのに流入が少なければ、SNSでの投稿内容やプロフィールの導線を見直すきっかけになります。
流入元によって、次に説明する「問い合わせにつながる率」も変わってくることが多く、この違いに気づけるかどうかが改善の優先順位を左右します。
指標3: 問い合わせ数・成果で効果を測定する
3つの中でもっとも重要なのが、問い合わせ数(成果)です。アクセス数が多くても、そこから問い合わせにつながっていなければビジネスとしての成果は出ていません。
GA4では、問い合わせフォームの送信完了ページなどを「コンバージョン」として設定しておくことで、この数字を自動的に計測できます(設定方法は次の章で触れます)。「アクセス数は増えているのに問い合わせが増えていない」という状態に気づけること}こそが、この指標を見る一番の価値です。アクセス数だけを追いかけていると、この問題を見落としてしまいます。
Googleアナリティクス(GA4)でこの3つを見る方法
GA4は画面全体を見ると項目が多く複雑に見えますが、見るべき場所が3つの指標に対応する3つのメニューだけと分かれば、ぐっとシンプルになります}。ここでは実際の操作手順を順番に説明します。
毎月同じ手順で確認し、画面をスクリーンショットに残して先月分と比較するようにすると、変化に気づきやすくなり長続きします。
アクセス数を確認する
GA4にログインしたら、左側のメニューから「ユーザー」→「ユーザーの概要」を開きます。ここに表示される「セッション」という数字が、月ごとのアクセス数の傾向を示します。
たとえば「今月は1,000セッション、先月比で+15%」というように、前月との比較で読み取るのがポイントです。単月の数字だけを見るのではなく、必ず前の期間と比べる癖をつけましょう。
流入元を確認する
左メニューの「集客」→「セッション」を開くと、「デフォルトチャネルグループ」という分類で、訪問者がどこから来たかが自動的に分けて表示されます。主な分類は「Organic Search(検索からの流入)」「Direct(直接入力)」「Social(SNSからの流入)」「Referral(他サイトからの紹介)」です。
たとえば「検索からが50%、SNSからが30%」という比率が見えたら、それが現状のバランスです。前月と比べて「SNSの割合が10%から20%に増えた」と分かれば、それはSNS施策の効果を検証する材料になります。
問い合わせ数を確認する
左メニューの「コンバージョン」→「コンバージョン」を開くと、あらかじめ設定した目標(たとえば問い合わせフォームの送信完了)の達成件数が自動的に集計されます。この設定自体は一度行えば済む初期セットアップなので、不安な場合は制作・運用の相談先(ウェブサイト制作)に確認するとよいでしょう。
コンバージョンの件数が分かれば、アクセス数÷問い合わせ数で「何人に1人が問い合わせをしてくれたか」も計算できます。たとえばアクセス数が1,000で問い合わせが3件なら、問い合わせ率はおよそ0.3%です。この数字自体の良し悪しは業種によって大きく変わるため、絶対値よりも「自社の中で先月より上がったか下がったか」を見ることが大切です。
指標の見方がわかったら、次は何をする?
3つの指標の見方が分かったら、次はそれをもとに「何を改善するか」を判断する段階です。ここでは毎月続けられるチェックリストと、よくある3つのパターン別の対策方向を紹介します。
毎月の「チェックリスト」を作ろう
同じ日(たとえば毎月1日)にGA4を開き、次の4項目を確認する習慣をつけましょう。
- 先月のアクセス数は、その前の月と比べて増えているか
- 流入元(検索・SNS・直接など)に大きな変化はないか
- 問い合わせ数は増えているか、減っているか
- 問い合わせ率(アクセス数÷問い合わせ数)は改善しているか
このチェックを3ヶ月ほど続けると、ホームページの「健康診断」ができるようになります。毎日細かく見る必要はなく、月1回・同じ視点で見続けることが継続のコツです。
問題が見つかったときの対策例
チェックの結果、問題が見つかった場合の一般的な対策方向を3パターンに分けて紹介します。あくまで一般的な傾向であり、実際の原因は状況によって異なります。
問題1: アクセス数が増えない、または減っている場合、多くは検索からの流入が少ないことが原因として考えられます。対策の方向性としては、キーワード選定や記事の作成・見直しといったSEO対策が挙げられます。当社でもSEO対策として、キーワード戦略から記事制作、継続的な分析まで対応しています。地域名を絡めた検索対策を検討する場合は、MEO対策とは|地方企業が今やるべき理由と実装ステップも参考になります。また、AI検索での見え方を意識したいという方はAIO対策の記事も参考にしてみてください。
問題2: アクセスはあるのに流入元が偏っている場合(たとえば検索からしか来ない、SNSからの流入がほとんどない場合)は、足りないチャネルの強化が対策の方向性になります。SNSからの流入が少なければ、アカウントの運用方法や投稿内容、プロフィール欄からの導線を見直すのも一つの手です。こうしたホームページとSNSの連携については、別記事でくわしく扱う予定です。
問題3: アクセスはあるのに問い合わせが少ない場合は、ホームページのデザインや導線、信頼を感じてもらえる情報の不足}が原因であることが多いです。ボタンの位置、フォームの入力項目数、実績や特長の伝わりやすさなどを見直す必要があります。この点はウェブサイト制作のサービスでも、公開後の成果を目的とした設計・改善支援として対応しています。デザイン・導線の見直しポイントについては、別記事でより詳しく解説する予定です。
無料で使えるアクセス解析ツール
アクセス解析は、無料のツールだけで十分に始められます。ここでは代表的な2つのツールと、その他のツールを簡単に紹介します。
Googleアナリティクス4(GA4)
GA4は、この記事で紹介してきた3つの指標(アクセス数・流入元・問い合わせ数)をすべて無料で自動計測できる、もっとも基本となるツールです。ホームページへの導入も、Googleタグマネージャー経由であれば比較的簡単に行えます。まずはこれだけあれば十分で、追加のツールは急いで揃える必要はありません}。
Googleサーチコンソール(補足的に)
GA4と合わせて使うと便利なのが、Googleサーチコンソールです。GA4では「どのチャネルから来たか」までは分かりますが、サーチコンソールを使うと「どんな検索キーワードで自社のホームページが表示されているか」まで確認できます。SEO対策を本格的に進める段階になったら導入を検討すればよく、最初の3指標を見る段階では必須ではありません。
その他のツール(簡潔に)
このほか、ユーザーの画面上の動きを録画・可視化するMicrosoft Clarity、データを見やすくまとめるLooker Studio、国内企業向けのUser Localなども存在します。いずれも「あると便利」なツールですが、最初の段階では前述の2つで十分です。多くの指標やツールを並べるよりも、まずは3つの指標を継続して見ることを優先しましょう。
まとめ
ホームページのアクセス解析で見るべき指標は、アクセス数・流入元・問い合わせ数の3つだけです}。この3つを毎月同じタイミングで確認し、増減や偏りに気づいたら、その原因に応じた対策を検討する、という流れを繰り返すことがホームページ運用の基本サイクルになります。
- アクセスはあるのに検索からの流入が少ない場合は、SEO対策や地域名を絡めたMEO対策の検討をおすすめします
- アクセスはあるのに問い合わせが増えない場合は、ウェブサイト制作(デザイン・導線の見直し)を検討してみてください
- 何から手をつければいいか分からない場合は、現状分析からご相談いただけるウェブマーケティングコンサルティングや、お問い合わせ窓口からお気軽にご相談ください

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