「ホームページを作ったのに、問い合わせが増えない」——そう感じている経営者は少なくありません。実は原因の多くは、アクセス数の不足ではなく導線設計にあります。訪問者はいるのに「問い合わせボタンが見つからない」「フォームが面倒で途中でやめてしまった」という理由で、機会を逃しているケースがほとんどです。本記事では、何をチェックし、どう直せば問い合わせが増えるのかを、5段階のチェックリスト形式で具体的にお伝えします。自社サイトを開きながら、その場で診断できる内容です。
- ホームページの問い合わせが増えない本当の理由は、アクセス不足ではなく導線・デザイン・フォームのどこかで訪問者が迷い、離脱していることにあります
- 見直すべきポイントはボタン位置・信頼要素の配置場所・フォームの項目数など5段階に整理でき、チェックリスト形式でその場で自己診断できます
- 予算0円で今週から着手できる改善から、専門家に依頼したほうがよい改善まで、優先順位をつけて紹介します
問い合わせが増えない本当の理由 ~導線不足とアクセス不足の見分け方~
まず最初に確認すべきなのは、自社のホームページが「アクセス不足」なのか「導線不足」なのかという切り分けです。この見極めを間違えると、SEOや広告にお金をかけても問い合わせは増えません。
アクセスはあるのに問い合わせが来ないケースは少なくありません
「月に100人が訪れているのに、問い合わせは0件」というケースは、決して珍しくありません。これはアクセス数の問題ではなく、転換率(訪問者のうち問い合わせに至った割合)が0%になっている状態です。この場合、SEO対策や広告出稿で訪問者をさらに増やしても、根本の問題は解決しません。原因の多くは、訪問者がサイト内で「何をすればいいか分からない」「不安が解消されない」まま離脱してしまう、導線不足にあります。
自分のサイトがどちらのパターンか30秒で判定する方法
判定はシンプルです。GA4(Googleアナリティクス4)で直近1ヶ月のセッション数と、実際の問い合わせ件数を並べてみてください。問い合わせ件数を訪問者数で割った数値が、いわゆる転換率(CVR)です。
- 転換率が1%を下回っている → アクセスを増やす施策より、導線・デザインの改善に注力したほうが投資対効果が高い可能性があります
- 転換率が0.1%を下回っている → 本記事で紹介する5つのチェックリストのほとんどが該当する可能性があります
一般的にホームページ全体の問い合わせ転換率は1〜3%程度が目安といわれることが多く、それを大きく下回る場合は、まず導線側の見直しから着手するのが合理的です。
アクセス解析の見方が分からない場合
「そもそもGA4の数字をどう見ればいいか分からない」という方は、先に基本を押さえておくと、この後のチェック作業がスムーズになります。ホームページのアクセス解析の基本的な見方を解説した記事を読んでから、本記事のチェックリストに戻ってきていただくのがおすすめです。
私たちウィズマーケティングも「SNS×ウェブ×SEO・MEO・AIO 一気通貫のマーケティング支援」を掲げ、集客の入り口づくりから導線改善までを合わせて支援する立場から、日々こうしたご相談を受けています。アクセスを増やす施策と、導線を改善する施策は、まったく別物として切り分けて考える必要があります。
「アクセスを増やせば問い合わせも増える」と思い込んでいる方は多いですが、導線に問題があるサイトは、アクセスが増えるほど「見られているのに反応されない」機会損失も比例して大きくなっていきます。
問い合わせが増えるホームページの5段階チェックリスト ~導線・デザイン・フォームの見直し全体像~
ここからが本題です。問い合わせが増えるホームページには、共通して押さえられている5つの段階があります。上から順にチェックしていけば、自社サイトのどこに改善余地があるかが見えてきます。
段階1: 導線の全体像を「訪問から行動まで」の流れで見る
まず必要なのは、ユーザーがサイトに着地してから問い合わせに至るまでの動線を、ひとつの地図として捉えることです。
- ファーストビュー(最上部)で「何のサイトか・誰の役に立つか」が一目で伝わる
- 各セクションに問い合わせボタンが複数箇所に配置されている
- スマホで見たときも、ボタンが大きく見つけやすい
「ボタンはとにかく多く置けばいい」と誤解されがちですが、実際に重要なのは数ではなく、どの段階でも迷わず見つかる位置に置かれているかどうかです。
段階2: 信頼要素(お客様の声・実績・料金)の配置を最適化する
「事例があるから問い合わせが増える」わけではなく、どこに配置するかで結果が大きく変わります。多くのサイトは事例ページを用意しただけで満足してしまい、配置場所までは設計していません。
- サービス説明のすぐ下に、導入事例やお客様の声が1〜3件配置されている
- 料金・プランの目安が記載されている(価格が曖昧なままだと、離脱の大きな要因になりやすいといわれています)
- 問い合わせボタンの直前に、小規模な実績や声が置かれている(最後の一押しになります)
私たちウィズマーケティングでも、ウェブサイト制作サービスでは「完成して終わり」ではなく、公開後も成果が出続けるサイトづくりを前提に、SEO・AIO対策を織り込んだ設計を行うという考え方を掲げています。信頼要素の配置は、こうした「公開後の成果」を左右する要素のひとつです。
段階3: CTA(ボタン)のテキスト・色・配置を最適化する
- ボタンの文言が「お問い合わせ」「相談する」「無料診断を受ける」など、具体的なメリットが伝わる言葉になっている
- ボタンの色が背景と十分なコントラストを持ち、押したくなる見た目になっている
- タッチ範囲が指で押しやすい大きさになっている(スマホでの押しミスを防ぐ目安として、横幅44px以上が一般的な基準とされています)
- ファーストビュー・中盤・下部に、各1個ずつボタンが配置されている
「ボタンは複数あるほうがいい」と思われがちですが、実際には数よりも明確さのほうが優先されます。ボタンだらけのページは、かえって訪問者の目線を迷わせてしまいます。
段階4: 問い合わせフォームを最後まで迷わせない設計にする(EFO)
フォームの入力途中で「面倒だからやめよう」と離脱されないための設計は、最も投資対効果が高い改善ポイントのひとつです。
- 入力項目の数が5〜7個以下になっている(これを超えると送信率が大きく下がりやすいと一般的にいわれています)
- 必須項目と任意項目が「※必須」などで明確に区別されている
- スマホで入力しやすいよう、キーボードの種類が自動で切り替わる、入力例が表示されるなどの配慮がある
- エラー表示が「入力してください」ではなく「メールアドレスの形式が正しくありません」など具体的になっている
- 送信完了画面(サンクスページ)で「この後どうなるか」(例: 24時間以内に担当者からご連絡します)が示されている
入力項目を減らすほど「もっと詳しく聞き出したい」という気持ちとぶつかりますが、詳しい情報はフォーム送信後のヒアリングで聞けば十分です。まずは送信のハードルを下げることを優先しましょう。
段階5: ビジュアル・レイアウトの見やすさを確認する
デザインの改善は、段階1〜4に比べると優先度は下がりますが、無視してよいわけではありません。
- 文字サイズが本文16px・見出し24px以上程度で、スマホでも読みやすい
- 背景色と文字色のコントラストが十分に取れている
- セクションの間に適度な余白があり、スクロールしていて疲れない
- 掲載している画像が古い・見えづらいものになっていない
- 1ページの長さが極端に長すぎない(目安は画面5〜8枚分程度)
この段階は、Web制作会社に依頼するほどでなくても、無料のデザインツールを使って自力で改善できる部分が多く含まれています。
導線改善の優先順位 ~限られた予算なら何から始めるべきか~
5段階すべてを一度に見直すのは、時間的にも予算的にも現実的ではありません。ここでは、限られたリソースでどこから手をつけるべきかを整理します。
Web制作会社に依頼するなら「この3つ」を優先する
- 優先度1位: 問い合わせフォームの最適化(フォーム最適化が最優先。5〜7項目への削減とスマホ対応) → 効果大・予算中
- 優先度2位: CTA(ボタン)の配置・色・テキスト最適化 → 効果中・予算小
- 優先度3位: 信頼要素(実績・お客様の声)の配置場所の見直し → 効果大・予算0円(既存コンテンツの並べ替えのみ)
こうした優先順位のつけ方は、多くのサイト改善の現場で語られる一般的な考え方です。効果の大きさはサイトによって幅がありますが、一般的には「導線(ボタン配置)>フォーム最適化>ビジュアル改善」の順でビジネスへの影響が大きいといわれています。
自力でできる改善(予算0円)
- CTAテキストの変更(「お問い合わせ」→「無料相談する」など)
- ボタン色の変更(無料のデザインツールで試作してからWordPressに反映)
- 実績・お客様の声の掲載順の入れ替え
- 入力項目の削減(WordPressのフォームプラグインの設定変更で対応可能なことが多い)
これらは制作会社に依頼せずとも、今週中に着手できる範囲の改善です。まずはここから手をつけて、変化を確認してみてください。
導線改善と同時に検討したい計測の仕組み
導線を改善しても、その効果を測る仕組みがなければ「良くなったのか」が分かりません。
- GA4のイベント測定が、問い合わせボタンやフォーム送信を正しく計測できているか確認する
- Search Consoleを導入し、どのキーワード経由の訪問が問い合わせにつながっているかを追えるようにする
先ほど紹介したアクセス解析の基本を押さえた上で、改善前後の数字を必ず比較できる状態にしておきましょう。
実装時の5つの注意点 ~やってはいけないこと・やるべきこと~
チェックリストに沿って改善を進める際、陥りやすい失敗があります。実行前に必ず確認しておいてください。
やってはいけないNGパターン5つ
- NG1: ボタンを置きすぎる → 訪問者が迷います。目安は最大3個
- NG2: 「もっと詳しく聞き出そう」と入力項目を増やす → 送信率が下がります。5〜7個が上限の目安
- NG3: 料金や実績を隠す・曖昧にする → 離脱の最大要因になりやすく、透明性を優先すべきポイントです
- NG4: モバイル対応を後回しにする → 訪問者の多くはスマホ経由です。スマホファーストの設計が欠かせません
- NG5: 改善後に数字を測定しない → 効果が出ているか分からず、次の改善に生かせません
やるべき5つのこと
- 改善前に、問い合わせ数・転換率を1ヶ月分記録しておく(比較のためのベースラインになります)
- 改善後1ヶ月・3ヶ月時点でデータを見比べる
- 複数の改善を同時に実施しない(ボタン色の変更と入力項目の削減を同時に行うと、どちらが効いたのか分からなくなります)
- スマホ・パソコンの両方で、実際に自分の目で操作を確認する
- 可能であれば、ボタンの文言や色を2パターン用意して比較してみる(A/Bテスト)
一度にあれもこれも変えたくなりますが、原因の切り分けができなくなると、次の改善判断がすべて勘に頼ることになります。急がば回れで、1つずつ進めるのがおすすめです。
改善後の次のステップ
導線が改善されて転換率が上がると、その先は「訪問者を増やす」施策の効果も大きくなっていきます。SEO対策に加えて、SNSからの流入を組み合わせるのも有効な選択肢です。ホームページとSNSを連携させて集客する方法もあわせてご覧いただくと、導線改善と集客拡大の両輪をどう回すかがイメージしやすくなります。
ホームページ制作会社・マーケティングコンサルの選び方
ここまでのチェックリストを見て、「自力でやるのは難しそうだ」と感じた項目もあるかもしれません。最後に、専門家に相談すべきかどうかの線引きと、依頼先を選ぶときのポイントを整理します。
自力でできる改善と専門家に任せるべき改善の線引き
- 自力でできる範囲: CTAの文言・ボタンの色・入力項目の並び替え(1週間程度で着手可能)
- 専門家に任せたい範囲: UI/UX全体の見直し・ビジュアルデザインの刷新・複数デバイスでの表示調整(2〜4週間程度かけて、品質を優先したい部分)
制作会社を選ぶときのチェック項目
- 公開後の改善まで伴走してくれるか(「制作して終わり」ではないかどうか)
- 導線改善の考え方を持っているか(見た目のデザインだけでなく、転換率を意識した提案をしてくれるか)
- SEO・アクセス解析・SNS連携など、集客全体を見据えた提案をしてくれるか
with-marketingにご相談いただく場合
私たちウィズマーケティングは、SNSコンサルティング・ウェブサイト制作・SEO対策・MEO対策・AIO対策・ウェブマーケティングコンサルティングを一気通貫でご支援しています。ウェブサイト制作サービスでは、制作して終わりにするのではなく、公開後の集客の入り口として機能し続けることを前提に、SEO・AIO対策を織り込んだ設計を行っています。
具体的な事例紹介ページは現在準備を進めている段階ですが、現状のホームページを拝見した上で、どこに改善余地があるかをお伝えすることは可能です。ホームページ制作会社の選び方については、別の記事でも詳しく取り上げる予定です。
まとめ
見直すべき項目が多いと感じたかもしれませんが、ホームページの問い合わせを増やすのに「たった一つの正解」はありません。導線・信頼要素の配置・CTA・フォーム・ビジュアルという複数の小さな改善を積み重ねることが欠かせません。
まずは本記事の5段階チェックリストを使って、自社サイトの現状を診断してみてください。どこから手をつけるべきか分からない、自社に合った改善方法が分からないと感じたら、ウィズマーケティングの無料相談までお気軽にお問い合わせください。サイトの現状を拝見した上で、具体的な改善のご提案をいたします。

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