LPのファーストビューは、ターゲット明確化→キャッチコピー→メインビジュアル→CTA配置の4ステップで作ると、最初の数秒での離脱を防ぎやすくなります。前回の診断記事で離脱要因を指摘された方に向けて、この記事では具体的な作り方の手順を解説します。
- LPのファーストビューは、ターゲット明確化→キャッチコピー→メインビジュアル→CTA配置の4ステップで作ると離脱を防げます
- 最初の数秒でユーザーに「自分に関係がある」と伝わるかどうかが、離脱を左右する分かれ目です
- まずはSTEP1「誰に向けたLPかを1文で書き出す」ことから始めてみましょう
相馬 純 / WEBマーケティングコンサルタント
WEBマーケティング歴15年・SEO対策歴15年。日本最難関キーワードでの検索1位獲得実績を持つ、マーケティングのプロフェッショナル。
LPのファーストビューとは?最初の3秒で成果が決まる理由
ここでは、ファーストビューの定義と、最初の数秒がLPの成果を左右する理由を解説します。15年間、数多くのLPを診断・制作してきた中で、最初の数秒で離脱されるLPには共通点があります。
ファーストビュー=スクロールせず最初に見える画面領域
ファーストビューとは、ユーザーがLPにアクセスした際、スクロールせずに画面に表示される最初の領域のことです。キャッチコピー・メインビジュアル・CTAボタンなど、LPの第一印象を決める要素が集約されており、ここで「このページは自分に関係がある」と思ってもらえるかどうかが、その先を読み進めてもらえるかの分かれ目になります。
「3秒ルール」とは?表示速度データから見る離脱の分岐点
DoubleClick by Googleが2016年に公開した調査「The Need for Mobile Speed」では、表示に3秒以上かかるモバイルページは、訪問者の53%が離脱するというデータが示されています。これは表示速度に関する統計であり、「表示された後にコンテンツを読んで判断する3秒」とは厳密には別の話ですが、最初の数秒で「自分に関係がある」と伝わらないと、多くのユーザーがそのまま離脱してしまいます。表示速度の観点からも、離脱率は一般的に高いと言われている点を覚えておきましょう。
前の記事で指摘されやすい離脱要因の筆頭がここ
弊社のLPのCVR(コンバージョン率)が低い原因チェックリストでも触れていますが、CVRが伸び悩むLPの多くは、ファーストビューの時点で離脱が発生しています。次に紹介する4ステップで、具体的に手を動かしていきましょう。
成果につながるファーストビューは4つの要素で構成される
成果につながるファーストビューは、主に「キャッチコピー」「メインビジュアル」「CTAボタン」「信頼要素」の4つで構成されます。それぞれ単独ではなく、組み合わさることで初めて機能します。次の章から、この順番で作り方を解説します。
【STEP1】誰に向けたLPかターゲットを明確にする
ファーストビュー作りの最初の一歩は、キャッチコピーやビジュアルを考える前に、誰に向けたLPかを明確にすることです。ここが曖昧だと、後の工程すべてがぶれてしまいます。
「誰の、どんな悩みに向けたLPか」を1文で書き出す
「誰の、どんな悩みに向けたLPか」を1文で書き出せるかどうかが、ターゲット整理ができているかの判断基準です。例えば「地方の中小企業経営者向けに、ウェブで集客したいが何から始めればいいかわからない、という悩みに答えるLP」のように、対象者と悩みをセットで言語化します。頭の中でイメージできていても、文章にすると曖昧さに気づくことが少なくありません。
ターゲットが曖昧なまま作ると起きる失敗
ターゲットが定まっていないと、キャッチコピーは当たり障りのない表現になり、ビジュアルも誰にでも当てはまる無難な写真を選びがちになります。結果として、誰にも刺さらないファーストビューになってしまいます。まずこの1文を確定させてから、次のステップに進みましょう。
【STEP2】3秒で「自分ごと」と思わせるキャッチコピーを作る
STEP1で明確にしたターゲットの悩みを、今度は言葉に変換します。最初の数秒で「自分に関係がある」と思わせられるかどうかは、キャッチコピーの出来で9割決まります。実務でよく使う型は、次の3つです。
ベネフィット訴求型の型(「〇〇できる」で言い切る)
「集客できるホームページが手に入る」のように、読んだ後にどうなれるかを言い切る型です。抽象的な表現より、具体的な変化を短く言い切るほうが伝わります。
課題共感型の型(「〇〇で悩んでいませんか」で入る)
「ホームページを作ったのに問い合わせが来ない、と悩んでいませんか」のように、読者の悩みをそのまま代弁して入る型です。ターゲットが明確であるほど、この型は刺さりやすくなります。
数字・実績を入れて具体性を持たせる型
キャッチコピー本文だけでなく、サブコピーに数字や実績を添えると具体性が増します。ただし、実際には無い数字を書くのは厳禁です。実績が確定していない場合は、無理に数字を入れず、サービス内容の具体性で補いましょう。どの型を使う場合も、STEP1で書き出した1文から離れすぎないことが、自分ごと化のコツです。
【STEP3】ベネフィットが伝わるメインビジュアルを選ぶ
メインビジュアルは、キャッチコピーの内容を視覚的に補強する役割を持ちます。ここで大事なのは、写真のクオリティより「誰の理想の未来が伝わるか」です。
「使う人の理想の未来」が伝わる写真・画像を選ぶ
サービスを使った後の状態が想像できる写真を選びましょう。地方の中小企業経営者向けであれば、パソコンに向かって安心した表情をしている人物写真や、商談が成立している様子など、悩みが解消された後の状態を表すビジュアルが適しています。
動画は必須ではない
動画やプロカメラマンでの撮影は、ファーストビューを成立させる必須条件ではありません。予算に制約がある事業者の場合、質の高いフリー素材やテンプレート素材でも、キャッチコピーとの一貫性さえ保てれば十分に機能します。無理に高コストな制作にこだわるより、STEP1・STEP2との整合性を優先しましょう。
【STEP4】迷わせないCTAボタンを配置する
ファーストビューの最後の要素がCTA(行動喚起)ボタンです。ここまで興味を持ってもらえても、行動する手がかりがなければ離脱につながります。
ファーストビューの範囲内に必ず1つ入れる
CTAボタンは、必ずファーストビューの範囲内に1つだけ配置します。周囲の背景色より目立つ色にし、指で押しやすい大きさを確保しましょう。ファーストビュー内にボタンが無いと、スクロールしないと行動できない状態になり、機会損失につながります。
ボタン文言は行動が具体的にイメージできる言葉にする
「送信する」のような事務的な文言より、「無料で相談する」「今すぐ資料をもらう」のように、押した後に何が起きるかが具体的にイメージできる文言にしましょう。「今すぐ購入」に抵抗がある場合は、「まずは話を聞いてみる」のようにハードルを下げる一言を添えると行動しやすくなります。
信頼性・権威性の要素を加えて後押しする
4要素の最後は信頼要素です。キャッチコピー・ビジュアル・CTAが揃っていても、「本当に信頼できるのか」という不安が残っていると行動には移りません。
実績・数字・資格を根拠として示す
実績や数字は、抽象的な主張ではなく具体的な数値で示すことで説得力が増します。導入社数、保有資格、対応年数など、裏付けとなる事実を短く添えましょう。ただし、確定していない数字を先出しするのは信頼を損ねるため、情報が整うまでは無理に数字を作らず、サービス内容の説明を丁寧に行う方が安全です。
「多くの人に選ばれている」ことを伝える社会的証明
人は他の人の選択に影響を受けやすい傾向があります(バンドワゴン効果)。導入企業のロゴや利用者数といった社会的証明は、ファーストビュー下部に小さく添えるだけでも安心材料になります。
スマホでも崩れないための注意点(推奨サイズ・表示速度)
ここまでの4要素が揃っても、スマホで表示が崩れていては意味がありません。公開前にPC・スマホ両方の見え方を確認しましょう。
推奨サイズの目安
PCは横1200px前後・表示高さ600〜700px程度、スマホは横375px前後・表示高さ550〜650px程度が、ファーストビューの推奨サイズの目安です。PCは一般的なノートPC画面での表示領域を、スマホは多くの端末でURLバー等を除いた表示範囲を想定した数値です。厳密な正解は画面サイズによって変わるため、あくまで目安として捉えてください。
スマホ表示で情報が見切れていないか確認する
PCで作成した後、必ずスマホ実機やブラウザの表示確認機能でチェックしましょう。文字が画面端で切れていたり、CTAボタンが画面外に隠れていたりすると、せっかく作った要素が機能しません。
表示速度が遅いと離脱要因になる
画像サイズが大きすぎると表示速度が遅くなり、離脱の要因になります。メインビジュアルは、見た目の画質を保ちながらファイルサイズを圧縮しておくことが基本です。表示速度と離脱の関係は、前の章で紹介した調査結果でも示されている通りです。
よくあるファーストビューの失敗例5つ
最後に、実務でよく見かける失敗例を5つ紹介します。自分のLPが当てはまっていないか、チェックしてみてください。
何のサービスか一瞬で分からない
「誰向けの、何のサービスか」が一瞬で伝わらないファーストビューは、実務で最も多く見かける失敗パターンです。前の診断記事でも指摘した通り、デザインが整っていても、メッセージが不明瞭では意味がありません。
情報を詰め込みすぎている
伝えたいことが多いほど、あれもこれもと詰め込みたくなりますが、情報量が多いほど何が重要か伝わりにくくなります。ファーストビューは要点を絞ることが鉄則です。
CTAボタンがファーストビュー内に無い
STEP4で触れた通り、CTAボタンがスクロールしないと出てこない配置は、行動のきっかけを逃してしまいます。
ターゲットとデザインのトンマナが合っていない
真面目な業種なのにカジュアルすぎるデザインだったり、その逆だったりすると、ターゲットに違和感を与えてしまいます。
スマホで文字やボタンが見切れている
PCでの見た目だけを確認して公開してしまい、スマホで文字やボタンが切れているケースも少なくありません。公開前に必ず両方を確認しましょう。
ファーストビューが整ったら、次に見直すべき3つのポイント
ファーストビューが整ったら、次はフォーム・訴求構成・ABテストの見直しに進みましょう。ファーストビューはLP全体の入り口に過ぎません。
フォーム(EFO)で離脱していないか
ファーストビューを突破しても、問い合わせフォームの入力項目が多すぎると、そこで離脱されてしまいます。フォーム最適化は別記事で詳しく解説予定です。
ファーストビュー以降の訴求の並び順
ファーストビューの先に続く本文の訴求順序も、CVRに大きく影響します。読者の心理変化に沿った並び順については、今後の記事で取り上げます。
作ったファーストビューをABテストで検証する視点
ファーストビューは一度作って終わりではなく、公開後に複数パターンを比較検証していくものです。この視点についても、今後の記事で深掘りします。
まとめ
LPのファーストビューは、①ターゲット明確化→②キャッチコピー→③メインビジュアル→④CTA配置、の4ステップで作ることで、最初の数秒での離脱を防ぎやすくなります。信頼要素やスマホ対応もあわせて確認すると、完成度がさらに上がります。ファーストビューは作って終わりではなく、公開後の成果を見ながら改善し続けることが重要です。自社での実装に不安がある場合は、ウェブサイト制作サービスもあわせてご検討ください。

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