「うちのホームページ、なんだか表示が遅い気がする」——そう感じたら、まず疑うべきは体感ではなく事実です。表示速度は無料ツールで今すぐ数値化でき、遅くなる原因の多くは画像・プラグイン・サーバーの3点に集約されます。この記事では、自分でできる改善方法と、プロに任せた方が早い判断ポイントを順番に解説します。
- ホームページの表示速度は無料ツールで今すぐ診断でき、原因の多くは画像・プラグイン・サーバーに集約されます
- 表示速度が1秒遅くなるだけで離脱率や検索順位に影響するとGoogleも公式に示しています
- まずPageSpeed Insightsで自社サイトのスコアを確認し、原因を特定しましょう

相馬 純 / WEBマーケティングコンサルタント
WEBマーケティング歴15年・SEO対策歴15年。日本最難関キーワードでの検索1位獲得実績を持つ、マーケティングのプロフェッショナル。
ホームページの表示速度は今すぐ無料で診断できる
自社サイトが本当に遅いかは、感覚ではなく数値で確認するのが最初の一歩です。Googleの無料ツールなら、誰でもその場で結果が分かります。
Google PageSpeed Insightsの使い方3ステップ
「PageSpeed Insights」で検索して公式ツールを開き、自社のURLを入力して「分析」を押すだけです。数十秒でモバイル・パソコンそれぞれのスコアと改善提案が表示されます。
スコアの見方(赤・黄・緑の目安と合格ライン)
スコアは0〜100点で、90点以上が緑(良好)、50〜89点が黄(改善余地あり)、49点以下が赤(不良)です。赤が出ていれば対策を急ぐサインですが、90点を必ず目指す必要はありません。
中小企業のホームページによくあるスコア帯
更新のたびに画像を追加し続けているサイトや、開設から数年経ち当時のテンプレートのままのサイトほど、黄〜赤のスコア帯になりやすい傾向があります。
表示速度が遅いと中小企業が失う3つの機会
表示速度の改善は「あった方が良い」程度の話ではありません。放置すると、訪問者・検索順位・問い合わせという3つの機会を静かに失い続けます。
訪問者の離脱(読まれる前に帰ってしまう)
Googleの調査(Think with Google「The Need for Mobile Speed」2016年)では、モバイル表示時間が1秒から3秒に伸びるだけで直帰率が32%上昇し、5秒まで伸びると90%上昇すると報告されています。訪問者は内容の良し悪しを判断する前に離脱してしまうのです。
検索順位(SEO評価)の低下
Googleは公式に、表示速度(特にCore Web Vitals)を検索順位を決める要因の一つとして採用していると明言しています。モバイル検索比率が高い業種(飲食・美容・地域密着サービス業等)ほど影響を受けやすい点に注意が必要です。
問い合わせ・予約の機会損失
離脱率の上昇と検索順位の低下は、最終的に問い合わせ・予約の減少につながります。表示速度は単体の技術課題ではなく、Web集客全体の設計の一部として捉える必要があります。優先順位の考え方は中小企業のWeb集客、何から始める?優先順位ガイドで整理していますので、あわせて参考にしてください。
ホームページが重い・遅くなる7つの原因チェックリスト
自社サイトが遅い原因を、よくある7パターンから確認してみましょう。
画像・動画の容量が大きい
最も見落とされやすいのが、圧縮せずアップロードした高解像度画像です。1枚数MBの画像が何十枚もあれば、それだけで表示に時間がかかります。
古いWordPressテーマ・重いテンプレートを使っている
装飾やアニメーションが多いテーマは、内部で読み込むCSS・JavaScriptの量が多く、速度を圧迫しやすい構造です。
不要なプラグイン・外部スクリプトが多い
使っていないプラグインが有効化されたまま放置されているケースは珍しくありません。増えるほど読み込み処理も増えます。
安価なレンタルサーバー・共有サーバーの性能不足
複数契約者でサーバー資源を共有するプランでは、他の利用者のアクセスが集中した際に自社サイトの表示も遅くなることがあります。
ソースコード(HTML/CSS/JavaScript)が最適化されていない
コード内の不要な空白や改行が残っていると、読み込みに余計な時間がかかります。「ミニファイ(圧縮)」と呼ばれる作業で対応できます。
キャッシュ・CDNが未設定
キャッシュは一度表示したページを一時保存し次回以降を高速化する仕組み、CDNは訪問者に近いサーバーから配信する仕組みです。どちらも未設定だと速度が伸びません。
アクセス解析タグ・チャットツールの入れすぎ
外部サーバーと通信するタグやツールを何個も設置していると表示速度に影響します。本当に必要なものだけに絞り込めているか、棚卸しをおすすめします。
【制作方法別】よくある「重さ」の原因パターン
同じ「表示が遅い」という悩みでも、どのように作ったかによって原因の傾向は変わります。自社の成り立ちに近いパターンを確認してみてください。
無料ホームページ作成サービス(Jimdo・Wix等)で作った場合
無料・低価格帯のサービスで作った場合、原因の多くはテンプレートの構造をユーザー側で細かく調整できないことにあります。画像圧縮やコードの軽量化に制約がある点を理解しておく必要があります。
格安制作会社のテンプレートで作った場合
複数のクライアントで同じ汎用テンプレートを使い回していることが多く、自社に不要な機能や装飾まで一緒に読み込んでいるケースがあります。見た目は整っていても、内部のコードは最適化されていません。
古いWordPress+格安レンタルサーバーの組み合わせの場合
テーマ・プラグインが古いまま、サーバーも当時契約した安価なプランのまま、という組み合わせがよく見られます。この場合はテーマとサーバー両方を見直すと効果が出やすくなります。ホームページを自作するか制作会社に依頼するかでも、その後のSEO対応力は変わります。ホームページ自作vs業者依頼の比較もあわせてご覧ください。
【自分でできる】今日から始める表示速度改善5つの方法
専門知識がなくても今日から着手できる改善方法を5つ紹介します。全部を一度にやろうとせず、影響が大きいものから順番に着手するのがコツです。
画像を圧縮し次世代フォーマット(WebP等)に変換する
まず着手すべきは画像の圧縮です。無料の圧縮ツールを使えば画質をほとんど落とさずファイルサイズを大幅に削減できます。WebPのような次世代フォーマットに変換すると、従来のJPEGやPNGよりも軽くなります。
使っていないプラグイン・機能を削除する
何のために入れたか分からないプラグインは、バックアップを取ったうえで思い切って停止・削除しましょう。
キャッシュ設定を有効にする
WordPressの場合、キャッシュ機能を持つプラグインを導入するだけで、多くのケースで体感速度が改善します。
動画は自前アップロードではなく埋め込み形式にする
動画を直接サーバーにアップロードすると負荷が大きくなります。YouTube等に上げてそれを埋め込む形式にすれば、配信は外部サービス側が担います。
改善後は必ず計測ツールで数値を確認する
対策をしたら、必ずPageSpeed Insightsで再計測しましょう。弊社代表の相馬も、施策の一部だけを直しても数字は動きにくく、いま一番数字を止めている部分から着手すべきだという考え方を日頃から伝えている。表示速度の改善も、どこが一番のボトルネックかを見極めてから着手すると効率よく進められます。
Core Web Vitals(LCP・INP・CLS)は難しい言葉を覚えなくても大丈夫
「LCP」「INP」「CLS」という専門用語を目にして身構えてしまう方も多いですが、それぞれの意味を丸暗記する必要はありません。「訪問者が快適に使えているか」を数値化したものだと理解すれば十分です。
LCP=最初の表示までの速さ
ページの中で一番大きな要素(見出しやメイン画像など)が表示されるまでの時間を示します。Googleは2.5秒以内を良好の目安としています。
INP=クリックやタップへの反応の速さ
訪問者がボタンをタップしたときに画面がどれだけ早く反応するかを示す指標です。200ミリ秒以内が良好の目安とされています。
CLS=表示中にガタつかないか
ページを読み込んでいる最中に画像やボタンの位置がずれてしまう現象がどれくらい起きているかを示します。Googleは0.1以下を良好の目安としています。
数値の意味より「悪化していないか」を定点観測すればいい理由
3つの合格ラインを完璧に覚える必要はありません。大切なのは、定期的に計測し以前より数値が悪化していないかを確認する習慣を持つことです。悪化していれば、直近で追加した画像や機能が原因である可能性が高く、特定しやすくなります。
DIYでできる範囲と、プロに任せるべき範囲の見極め方
改善方法が分かったところで、次に気になるのは「どこまで自分でやり、どこからプロに任せるべきか」という判断です。
DIYで対応できる作業(画像圧縮・プラグイン整理・キャッシュ設定等)
前章で紹介した画像圧縮、不要プラグインの削除、キャッシュ設定の有効化といった作業は管理画面の操作だけで対応できるものが多く、まずは自社で試す価値があります。
専門知識が必要な作業(サーバー移行・コード最適化・CDN導入等)
サーバーの移行、ソースコードの最適化、CDNの導入設計は、設定を誤るとサイトが正しく表示されなくなるリスクを伴うため専門知識が必要です。初期設計は業者に任せ、日々の更新は自社で行うハイブリッドな体制も現実的な選択肢だという考え方が、制作会社選びの相談の中でもよく紹介されている。
「自分で対応したのに速くならない」場合に疑うべきこと
一通り対策したのに速度が改善しない場合、原因はサーバー性能そのものにある可能性があります。土台の処理能力が不足していれば、画像やプラグインを整理しても改善には限界があります。サーバープランの変更や、専門家による診断を検討するタイミングです。
業種別によくある表示速度の問題パターンと改善のポイント
業種によってホームページに掲載するコンテンツの特性は異なり、表示速度が重くなりやすいポイントにも一般的な傾向があります。
飲食店・美容室・整骨院(写真・メニュー画像が多いケース)
メニュー表やビフォーアフター写真、店内・スタッフの写真など視覚的な訴求を重視する業種は掲載画像が多くなりやすく、画像の圧縮・最適化が特に重要になります。予約導線に至るまでに高解像度画像を何枚も読み込ませると、そこで離脱される可能性が高まります。
士業・コンサルティング(重いテンプレート・過剰な演出)
信頼感を演出するため装飾やアニメーションを多用したテンプレートを採用しているケースでは、見た目の高級感と引き換えに読み込み速度が犠牲になっていることがあります。「まず信頼できるか」を重視する業種ほど、表示の遅さが第一印象を損なうリスクに注意が必要です。
製造業・工務店(PDFカタログ・図面添付が多いケース)
製品カタログや施工事例の図面をPDFでそのまま掲載しているサイトでは、ファイル容量の大きさがページの読み込みに影響することがあります。カタログは別ページに分けてリンクで案内する、ファイルサイズを圧縮するといった工夫で負荷を軽減できます。
表示速度の改善を外注する場合の費用相場と依頼先選びのポイント
DIYで改善しない場合は外注も選択肢です。費用相場と依頼先選びのポイントを紹介します。
費用相場の目安(診断のみ/部分改善/サイトリニューアル)
表示速度改善単体の相場は明確ではなく、多くはホームページの保守・運用費用の一部です。目安として、自社対応のみなら月5,000円程度、部分的な改善を外部委託する場合は月5,000円〜2万円程度、集客施策まで含むフル委託は月5万円以上が一つの相場感です。サーバー移行やテーマ変更を伴うリニューアルは、初期費用として30万円〜120万円以上かかることもあります。
依頼先選びでチェックすべき3つのポイント
- 対応範囲が明確か(診断だけ・部分改善だけでも対応できるかを含む)
- 追加費用の有無と単価が事前に提示されているか
- 改善後のサイトの所有権・管理権限が自社に残るか
曖昧なまま契約すると、後でトラブルになりがちです。
with-marketingが一気通貫で対応できること
私たちwith-marketingは、SNS運用・ホームページ制作・SEO対策・MEO対策・AIO対策までを一気通貫でサポートしています。保険代理店の「生命保険」という検索難易度の高いキーワードで3年間検索1位を獲得した実績や、人材教育分野での応募数1.5倍(1年)の実績もあります。サービス内容の詳細もあわせてご確認ください。
改善後も速さを保つための定期チェック習慣
表示速度は一度改善すれば終わりというものではありません。運用を続ける中で、少しずつ元の状態に戻ってしまうことも珍しくありません。
月1回のPageSpeed Insights計測を習慣にする
月に1回など定期的に計測する習慣をつけておくと、スコアが悪化した際にすぐ気づくことができます。カレンダーに定期タスクとして登録しておくのがおすすめです。
新しい画像・機能を追加するときの注意点
記事や実績ページを更新するたびに未圧縮の画像をそのままアップロードしてしまうと、少しずつサイト全体が重くなっていきます。新しいコンテンツを追加する際は画像を圧縮してから掲載するというルールを共有しておくと、悪化を未然に防げます。
まとめ
ホームページの表示速度は、まず無料ツールで現状を数値化し、7つの原因チェックリストで自社サイトの当てはまる項目を洗い出すことから始まります。画像圧縮・プラグイン整理・キャッシュ設定は自社でも着手でき、サーバー移行やコード最適化のような専門領域はプロに相談するという役割分担を意識すると、無理なく改善を進められます。
表示速度の改善は、離脱率・検索順位・問い合わせ数という集客の入り口に直結する取り組みです。自社対応に限界を感じた場合や、SEO・MEO・AIOまで含めた集客全体を見直したい場合は、サービス内容の詳細からお気軽にご相談ください。

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