「リスティング広告を始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」——そうお悩みではないでしょうか。本記事では、Google広告のアカウント開設から予算の決め方、キーワード選定、除外キーワードの設定まで、最初の一歩を順番に解説します。中小企業や個人事業主でも、月1〜3万円程度の少額予算から今日から始められます。まずは全体の流れをつかんでいきましょう。
- Google広告は、月1〜3万円程度の少額予算からでも今日から始められます
- アカウント開設→予算設定→キーワード選定→除外キーワード設定の順で進めれば、迷わず準備を整えられます。
- まずは次の見出しのアカウント開設から着手しましょう。
相馬 純 / WEBマーケティングコンサルタント
WEBマーケティング歴15年・SEO対策歴15年。日本最難関キーワードでの検索1位獲得実績を持つ、マーケティングのプロフェッショナル。
リスティング広告(Google広告)とは?始める前に知っておきたい3つの特徴
実際に始める前に、リスティング広告の3つの特徴を押さえておきましょう。
リスティング広告は、いままさに検索しているユーザーにピンポイントで届けられる仕組みです(弊社サイト「リスティング広告とSNS広告の違い|自社に合うのはどっち?」より)。検索した瞬間にニーズが顕在化しているユーザーに出会えるこの特性が、予算設定やキーワード選定の土台になります。
検索したユーザーにピンポイントで広告を出せる(検索連動型広告の仕組み)
登録したキーワードと検索語句が一致すると広告が表示され、入札単価と広告の質による「広告ランク」で順位が決まります。予算が小さくても工夫次第で大手企業と同じ土俵で戦えます。
少額予算・即効性がある(SEOとの違いに軽く触れる程度)
SEO対策は効果が出るまで数ヶ月かかりますが、リスティング広告は審査通過後すぐに配信でき、早ければ当日中に反応が得られます。詳しくは別記事「リスティング広告とSNS広告の違い」もご覧ください。
本記事はGoogle広告に絞って解説する理由
Google広告のほかYahoo!広告やMicrosoft広告もありますが、本記事ではGoogle広告に絞って解説します。検索需要が明確な商材ほど向いているため、まずは利用者の多いGoogle広告で基本を押さえるのが最短ルートです。
リスティング広告の始め方|準備しておきたい3つのこと
アカウントを開設する前に、これだけは整えておきたいという3つの準備物を紹介します。
広告の目的とゴールを明確にする
「とりあえず出してみる」という始め方では、成果を判断する基準がないままお金だけが出ていきます。まずは「問い合わせを月◯件増やす」など、広告に何を求めるのかを言語化しておきましょう。
遷移先ページ(LP・サービスページ)が整っているか確認する
クリック先ページの内容が薄いと、良いキーワードで集客できても成約にはつながりません。遷移先ページが整っていないと、広告費が無駄になってしまいます。問い合わせフォームや電話番号がすぐ分かる位置にあるか確認しておきます。
支払い方法(クレジットカード情報)と月予算の大枠を決めておく
支払いにはクレジットカード情報の登録が必要です。月あたりの予算感の大枠も決めておくと、アカウント開設後の設定がスムーズに進みます。詳しい予算の決め方は後述します。
Google広告アカウントの開設手順(5ステップ)
ここからは、Google広告アカウントを開設する手順を5ステップで見ていきます。Googleアカウントさえあれば、今日からすぐに開設作業を始められます。
STEP1: Googleアカウントでログイン・広告アカウントを作成する
ads.google.comにアクセスし、普段のGoogleアカウントでログインします。ビジネス名・ウェブサイトURL等を入力すれば土台ができます(Google広告ヘルプ「Google 広告アカウントを作成する: ご登録方法」より)。
STEP2: キャンペーンの目的を選択する
「見込み顧客の獲得」「販売促進」といった目的を選ぶ画面が表示されます。問い合わせや資料請求を増やしたい場合は「見込み顧客の獲得」が基本です。
STEP3: キャンペーンタイプを選択する(検索キャンペーンを選ぶ理由)
キャンペーンタイプには検索・ディスプレイ等がありますが、本記事のリスティング広告は「検索」キャンペーンにあたります。検索している顕在ニーズに出せるため、初めての入り口として最も分かりやすい選択肢です。
STEP4: 支払い情報を登録する
請求先の国・タイムゾーンを選択し、クレジットカード等の支払い方法を登録します(前掲のGoogle広告ヘルプより)。日本国内向けなら自動支払いが一般的です。
STEP5: コンバージョン計測タグを設定する(この時点では概要のみ)
問い合わせ等の成果を計測するタグを自社サイトに設置します。省略すると広告経由の成果が分からなくなるため必ず行いたい項目です。詳しくは別記事「広告運用の効果測定」で解説予定です。
予算の決め方|月1〜3万円の少額予算から始めるシミュレーション
「Google広告 予算 決め方」で検索する方が知りたいのは、いくらから始められるかという感覚です。一般的にリスティング広告は月額数万円〜数十万円と幅がありますが、中小企業・個人事業主なら月1〜3万円程度の少額予算からでも始められます。
費用相場の目安と目標CPA(顧客獲得単価)から逆算する考え方
予算を決める基本的な考え方は、1件の成約にいくらまでなら広告費をかけられるかという「目標CPA」から逆算する方法です。目標CPA1万円なら、月3万円の予算で「月3件の成果」が目安です。
想定クリック単価(CPC)と1日あたりのクリック数の目安
クリック単価は業種によって数十円〜数百円程度まで幅があります(弊社サイト「リスティング広告とSNS広告の違い」より)。1クリック100円の業種で月3万円なら、単純計算で月300クリック、1日10クリック程度が目安です。実際の単価は競合の入札状況で変動するため、あくまで目安として捉えてください。
月1万円・月3万円それぞれで始める場合のキャンペーン数・キーワード数の目安
少額予算では、キャンペーンもキーワードも欲張らずに絞り込むのが基本です。月1万円ならキャンペーン1つ・メインキーワード数個、月3万円ならキャンペーン1つ・関連キーワード込みで10〜20個程度に絞ると、1つのキーワードに予算を集中させやすくなります。
少額予算で成果を出すためのキーワード数の絞り込み方
弊社サイト「広告運用で失敗する原因・よくある失敗パターンチェックリスト」でも、月5万円程度からの開始と最低2〜3ヶ月の継続を前提にすべきと紹介されています。より少額な月1〜3万円では、絞り込みと学習期間を長めに見るとよいでしょう。
キーワード選定の手順|検索意図に合ったキーワードの見つけ方
「リスティング広告 キーワード選定」の悩みで多いのが、広げすぎか絞りすぎかの偏りです。with-marketing代表の相馬純は「広告の失敗は運用テクニックではなく、最初の設計段階で8割が決まる」と述べ、キーワード選定はこの設計段階の中心にあります(弊社サイト「広告運用で失敗する原因・よくある失敗パターンチェックリスト」より)。
手順①: メインキーワード(指名・一般ワード)を洗い出す
まずは自社のサービス名や一般ワードを書き出します。「税理士 相談」「リフォーム 見積もり」のような、サービス内容を表すキーワードが起点になります。
手順②: 掛け合わせキーワードを集める(ニーズ・地域・比較語等)
メインキーワードに「地域名」「無料」「比較」等を掛け合わせ、検索意図がより明確なキーワードを増やします。地域名なら近隣エリア、比較語なら比較検討段階のユーザーに狙いを絞って届けやすくなります。
手順③: ツールで検索ボリュームを確認する(Googleキーワードプランナー・ラッコキーワード等)
洗い出したキーワード候補は、Googleキーワードプランナーやラッコキーワード等で検索ボリュームを確認します。極端に少ないと表示機会自体が少なく、大きすぎると競合が多く単価も上がりやすい傾向があります。
手順④: 自社の予算・ターゲットに合うキーワードに絞り込む
洗い出したキーワードから、自社の予算規模とターゲット像に合うものだけを残します。ターゲット設定が的外れなままでは、見てほしい人には届きません。月1〜3万円なら、数個〜10数個程度まで絞り込むのが現実的です。
マッチタイプの設定と除外キーワードの考え方
キーワードを選んだら、次は「どこまで幅広く反応させるか」を決めるマッチタイプと、無駄なクリックを防ぐ除外キーワードの設定です。
マッチタイプ3種類(完全一致・フレーズ一致・部分一致)の使い分け
マッチタイプには「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3種類があります。部分一致は便利な反面、成約に繋がらないクリックが増えやすい傾向があります(弊社サイト「広告運用で失敗する原因・よくある失敗パターンチェックリスト」より)。初めては完全一致・フレーズ一致を中心に、部分一致は段階的に取り入れるのが安全です。
除外キーワードとは?設定しないとどうなるか
除外キーワードとは、「このキーワードでは広告を表示しない」と指定できる設定です。設定しないと、成約に繋がらない検索語句でも広告が表示され、無駄なクリックが増える原因になります。
最初に設定しておきたい除外キーワードの具体例
配信開始時点であらかじめ除外しておきたい代表例として、「無料」(有料サービスの場合)、「求人」「給与」(採用目的でない場合)、自社と関係のない類似サービス名などが挙げられます(弊社サイト「広告運用で失敗する原因・よくある失敗パターンチェックリスト」より)。除外すべきキーワードは業種により異なるため、配信後は「検索語句レポート」を確認し継続的に追加しましょう。
入札戦略と広告文の作成
アカウントとキーワードの準備が整ったら、最後に入札戦略と広告文を設定します。
入札戦略の選び方(自動入札 vs 手動入札、初心者はどちらを選ぶべきか)
入札戦略は、自社のビジネス目標を明確にした上で選ぶのが基本です。問い合わせ増加が目標なら「コンバージョン値の最大化」、サイト訪問者増加なら「クリック数の最大化」というように、目標に応じた自動入札の活用が案内されています(Google広告ヘルプ「適切な入札戦略を選択する」より)。初心者はまず目標を定め、自動入札から検討するとよいでしょう。
クリックされる広告文の作り方(見出し・説明文に入れるべき要素)
効果的な検索広告には、検索キーワードを見出しに組み込むこと、具体的な行動喚起を入れること、利益を明確に伝えることなどが推奨されています(Google広告ヘルプ「効果的な検索広告を作成するためのベスト プラクティス」より)。複数パターンを用意し、反応の良いものを比較改善していく運用が基本です。
広告表示オプション(電話番号・サイトリンク等)で反応率を上げる
広告表示オプション(アセット)を設定すると、電話番号やサイト内リンク等を広告と一緒に表示できます。情報量が増え広告が目立ちやすくなり、クリック率向上につながることが多いため、早い段階で登録しておくとよいでしょう。
広告を配信してから最初にやるべきこと
広告は配信して終わりではありません。配信直後こそ、丁寧に確認しておきたいタイミングです。
配信直後に確認すべき3項目(審査通過・表示状況・想定外の検索語がないか)
配信を開始したら、審査通過と検索結果への表示状況を確認しましょう。特に見落とされやすいのが、検索語句レポートに想定外のキーワードで表示されていないかの確認です。ここが除外キーワードを追加する重要な情報源になります。
よくある失敗を避けるために
配信直後にマッチタイプが広すぎたり、想定外の検索語句で表示されていることは珍しくありません(弊社サイト「広告運用で失敗する原因・よくある失敗パターンチェックリスト」より)。不安がある場合は、別記事「広告運用で失敗する原因・よくある失敗パターンチェックリスト」で診断できます。
効果測定の指標(CPA・CVR・ROAS)は次のステップで詳しく確認を
配信後の成果は、CPA・CVR・ROASといった指標で継続的に確認します。詳しい見方は別記事「広告運用の効果測定」で解説予定です。
自分で運用する?代行に任せる?始める前に知っておきたい判断のヒント
ここまで読んで、「自分たちだけで運用できるだろうか」と感じた方もいるかもしれません。最後に、自社運用と代行それぞれに向いている企業の特徴を整理します。
自社運用に向いている企業の特徴
学習時間を確保でき、まずは少額から試したい企業には自社運用が向いています。まず自社で試し、工数や専門知識の面で壁を感じたときに代行を検討するのが、無理のない判断の順番です。
代行に向いている企業の特徴
運用時間が限られている、あるいは広告だけでなくSNS・SEO・MEO・AIOまで含めて総合的に戦略を組み立てたい企業には代行が向いています。私たちwith-marketingは、SNSからSEO・MEO・AIOまで一気通貫でご相談いただける体制を整えています。費用相場や判断基準は、別記事「広告運用の費用相場と自社対応・代行どちらにすべきかの判断基準」「広告運用代行・コンサルの選び方」で解説予定です。
まとめ
リスティング広告を始めるための最初のステップは、アカウント開設→予算設定→キーワード選定→除外キーワード設定という順番で進めることに尽きます。月1〜3万円程度の少額予算からでも、キーワードを絞り込み、除外キーワードを丁寧に設定していけば、今日から一歩を踏み出せます。まずはGoogle広告アカウントを開設し、本記事で紹介した手順に沿って準備を進めてみてください。もし途中で「自社だけでは判断が難しい」と感じた場合は、with-marketingではリスティング広告の運用に限らず、SNS・SEO・MEO・AIOまで含めた集客のご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。

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