LP制作の費用は、自作なら0〜1万円、テンプレート活用で1〜10万円、外注なら10〜100万円以上と、選ぶ手段によって10倍以上の差が生まれます。この記事では価格帯の相場だけでなく、自社が「自作」「テンプレート」「外注」のどれを選ぶべきかを、判断軸に沿って整理して解説します。
この記事を3行で解説
・LP制作の費用相場は、手段(自作・テンプレート・外注)と発注先の組み合わせで決まり、安さだけで選ぶと後悔しやすいものです ・LP特有の費用はデザイン制作費、コピーライティング費、EFO実装費、広告連携設定費の4つに分解でき、どの手段でもこの4つを誰がどこまでカバーするかが価格差の正体です ・予算、スピード、CVRへのこだわりという3つの軸で、自社がどのタイプに当てはまるかをこの記事のチェックリストで判定してみてください
相馬 純 / WEBマーケティングコンサルタント
WEBマーケティング歴15年・SEO対策歴15年。日本最難関キーワードでの検索1位獲得実績を持つ、マーケティングのプロフェッショナル。
結論:LP制作の費用は「自作0〜1万円」「テンプレート1〜10万円」「外注10〜100万円以上」の3層構造
まず全体像から押さえましょう。LP制作の費用相場は、自作・テンプレート・外注のどの手段を選ぶかでまず大枠が決まり、そのあとの発注先選びで細部が変わります。それぞれの価格帯と制作期間の目安、向いている人を一覧にすると次のようになります。
| 手段 | 費用相場 | 制作期間の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 自作(ノーコードツール) | 0〜1万円 | 数日〜1週間程度 | とにかく早く・安く公開したい人 |
| テンプレート活用 | 1〜10万円 | 1〜2週間程度 | 一定のクオリティを保ちつつ費用も抑えたい人 |
| 外注(制作会社・フリーランス) | 10〜100万円以上 | 2週間〜1ヶ月程度 | デザインやコピーの質、CVRにこだわりたい人 |
この記事では、まずこの3つのうちどれが自社に向いているのかを、あとから判断軸チェックリスト(後述)で診断できるようにしています。先に価格帯だけ知りたい方はこのまま読み進めてください。「安いから」「早いから」という理由だけで手段を選ぶと、公開後にコンバージョン率が伸びず、結局作り直しの費用がかかってしまうケースも少なくありません。まずは自社が何を優先したいのかを意識しながら、以降の章を読み進めてもらえればと思います。
なぜ費用に差が出るのか?LP制作特有の4つの費用構成要素
自作・テンプレート・外注で価格が大きく変わるのは、そもそもLP制作の費用が主に4つの要素で構成されているからです。デザイン制作費、コピーライティング費、EFO実装費、広告連携設定費の4つを、誰がどこまでカバーするかによって総額が決まります。
筆者(相馬)は15年にわたりSEOや広告運用を含むWEBマーケティング全体の実務に携わってきましたが、見積もり時に見落とされやすいのは、地味に見えるEFOと広告連携設定の2項目です。デザインとコピーは目に見える成果物なので意識しやすい一方、フォームの使いやすさや広告タグの計測連携は地味な作業に見えて、実はCVRを大きく左右します。
デザイン制作費
ファーストビューのビジュアル設計や配色、写真・イラストの選定にかかる費用です。訪問者が最初の数秒で離脱するかどうかを左右するため、外注では特に重視される項目です。ファーストビューで離脱されないための具体的な作り方は「LPのファーストビューで離脱されない作り方」で詳しく解説しています。
コピーライティング費
訴求内容の構成・ストーリー設計にかかる費用です。同じデザインでも、コピーの組み立て方ひとつでCVRは大きく変わります。訴求の順番の作り方は「LPの構成・訴求の順番の作り方(PASONAの法則)」を参考にしてください。
EFO実装費
入力フォーム最適化(EFO)にかかる費用です。項目数の見直しや入力補助、エラー表示の改善など、地味ながらCVRに直結する部分で、外注する際に見積もりから抜け落ちやすい項目でもあります。基本的な考え方は「問い合わせフォームで離脱されないためのEFOの基本」にまとめています。
広告連携設定費
広告タグの設置や計測連携、公開後のLPO(ランディングページ最適化)運用にかかる費用です。制作会社によっては、広告運用との連携を前提に設計するかどうかで、この項目の中身が大きく変わります。自社対応と代行のどちらが向いているかは「広告運用の費用相場と自社対応・代行どちらにすべきかの判断基準」を参照してください。
【自作】ノーコードツール(ペライチ・STUDIO等)でLPを作る場合の費用と向いているケース
もっとも費用を抑えられるのが、ペライチやSTUDIOのようなノーコードツールを使った自作です。無料プランを使えば実費0円で公開でき、有料プランでも月額数千円程度が相場です。
自作にかかる実費用
無料プランでは独自ドメインが使えなかったり、ツールのロゴが表示されたりすることが多いため、実務で使うなら月額1,000〜3,000円程度の有料プランに加え、独自ドメイン費用(年間1,000〜3,000円程度)を見込んでおくと安心です。合計しても年間数千円〜1万円程度に収まるのが自作の魅力です。
自作が向いている人・向いていないケース
とにかく早く公開したい、まずは仮説検証として小さく始めたい、という人には自作が向いています。一方で、デザインの独自性やコピーの精度、フォームの使いやすさまでこだわりたい場合や、広告出稿を前提に本格的な運用改善(LPO)を続けたい場合は、自作だけでは限界が出やすくなります。
自作の落とし穴
自作LPで見落とされがちなのが「デザイン制作費・コピーライティング費・EFO実装費は、結局のところ自分の工数に置き換わるだけ」という点です。外注費がかからない代わりに、その分の作業時間と試行錯誤のコストは自分自身が負担していることを忘れないようにしましょう。筆者が見てきた自作LPの多くは、公開自体はできていても、コピーやフォームの作り込みが後回しになり、CVRが伸び悩んでいるケースが少なくありません。そもそもLPで何を達成したいのかを整理したい方は「LPとホームページの違い|広告経由の集客になぜLPが必要なのか」も参考になります。
【テンプレート】既存テンプレートを活用して費用を抑える場合の費用と向いているケース
自作と外注のちょうど中間に位置するのが、既存テンプレートの活用です。デザインの土台がすでに用意されているため、ゼロから設計するより費用を抑えつつ、一定のクオリティを担保できます。
テンプレート活用の費用相場
テンプレート単体の購入・組み込みであれば1〜10万円程度が目安です。コピーライティングやEFOの部分だけプロに依頼する場合は、その分の費用が上乗せされ、合計で20万円前後まで上がることもあります。
テンプレートで対応できる範囲・できない範囲
配色や写真の差し替え、セクションの並び替えといった基本的なカスタマイズは可能ですが、独自性の高いデザインや、業界特有の複雑なフォーム設計まではカバーしきれないことが多いです。
「テンプレート+部分外注」のハイブリッド活用という第4の選択肢
テンプレートで骨格を作り、コピーライティングやEFOだけを部分的に外注するというハイブリッドな進め方も選択肢のひとつです。LP制作の費用相場を抑えつつ精度も確保したいなら、この組み合わせが現実的な落としどころになりやすいです。筆者の実務経験上、テンプレートを使った場合の弱点はデザインよりもコピーとEFOに集中しやすいため、この2点だけを部分外注するのは費用対効果の高い選択です。
【外注】制作会社・フリーランスに依頼する場合の費用相場
LP制作を外注する場合、発注先の規模によって費用も対応範囲も大きく変わります。ここではフリーランス、中小制作会社、大手制作会社・広告代理店の3タイプに分けて特徴を整理します。
フリーランス|数万円〜30万円の特徴
個人のデザイナーやマーケターに直接依頼する形態です。中間コストがかからない分、費用を抑えやすく、柔軟に相談しやすいのがメリットです。一方で、担当者一人のスキルに品質が左右されやすく、EFOや広告連携までまとめて対応できるかは事前確認が必要です。
中小制作会社|10万円〜60万円の特徴
デザイナー・コピーライター・エンジニアがチームで対応するため、フリーランスより品質が安定しやすい価格帯です。デザイン制作費とコピーライティング費はセットになっていても、EFO実装費や広告連携設定費は別料金になっているケースもあるため、見積もりの内訳確認が欠かせません。
大手制作会社・広告代理店|60万円以上の特徴
広告運用と一体で提案されることが多く、デザイン制作費・コピーライティング費・EFO実装費・広告連携設定費のすべてを一気通貫でカバーしてもらえるのが強みです。その分費用も高くなるため、広告出稿の予算とセットで検討する必要があります。
発注先別で「何にいくら払っているか」の内訳の違い
発注先によっては、フリーランスや中小制作会社のように費用帯が明示されているところもあれば、依頼内容に応じてすべて個別見積もりで対応する制作会社もあります。筆者がこれまで見てきた見積もり相談では、価格の安さだけを比較して、EFOや広告連携設定が見積もりに含まれているかを確認しないまま契約してしまうケースが目立ちました。契約前には、上で紹介した4つの費用構成要素それぞれが、見積もりのどこに含まれているのかを必ず確認しましょう。
「自作・テンプレート・外注」結局どれを選ぶべきか?判断軸チェックリスト
ここまで価格帯を見てきましたが、大切なのは「自社にとってどれが正解か」です。予算に限りがある地方の中小企業や個人事業主ほど、外注一択で考えてしまいがちですが、必ずしもそれが最適とは限りません。次の3つの判断軸で自社の優先順位を整理してみてください。
判断軸①:予算とスピード
今すぐ安く公開したいのか、時間をかけてでも質を高めたいのかを、まず明確にしましょう。仮説検証の段階であれば自作、ある程度の質を担保しつつスピードも欲しいならテンプレート、質を最優先するなら外注が基本の考え方です。
判断軸②:CVRへのこだわり
デザイン、コピーライティング、EFOのどこまで質を求めるかも重要な軸です。安さだけで手段を選ぶと、公開後にCVRが伸び悩み、結局作り直しの費用がかかることがあります。これは筆者がこれまで相談を受けてきた中でも繰り返し見てきたパターンです。逆に、CVR改善の余地が少ない段階でオーバースペックな外注をしてしまい、費用対効果が見合わないケースもあります。
判断軸③:広告出稿・運用改善(ABテスト)まで見据えるか
LPを公開して終わりではなく、広告を回しながらABテストで改善を続けたいのかどうかも判断材料になります。運用改善まで見据えるなら、公開後もPDCAを回しやすい体制(自社対応・外注いずれでも)を選ぶことが重要です。具体的に何から検証すべきかは「LPのABテスト、何から始める?検証すべき項目の優先順位」を参考にしてください。
3タイプ別・おすすめの選び方まとめ表
| タイプ | おすすめの手段 |
|---|---|
| とにかく早く安く仮説検証したい | 自作 |
| 一定のクオリティと費用のバランスを取りたい | テンプレート(+部分外注) |
| デザイン・コピー・CVRにこだわりたい、広告出稿と連動させたい | 外注 |
なお、今のLPにすでに課題を感じている方は、まず「LPのCVR(コンバージョン率)が低い原因チェックリスト」で現状を診断してから、作り直すかどうかを判断するのもおすすめです。
LP制作の見積もりでよくある追加費用・費用を抑える3つのコツ
見積もり時に想定していなかった追加費用が発生し、予算オーバーになってしまうケースは少なくありません。ここでは見落としがちな追加費用と、LP制作の費用を抑えるための3つのコツを押さえておけば、見積もり時の不要な追加費用も避けやすくなります。
見落としがちな追加費用
修正回数の上限を超えた場合の追加修正費、写真撮影が必要な場合の撮影費、公開後のドメイン・サーバー費用などは、見積もり本体とは別枠になっていることが多い項目です。筆者が見積もり比較の相談を受けてきた経験から言うと、契約前にこの3つを確認しておくだけで、後々のトラブルをかなり減らせます。
費用を抑えるコツ①:構成案・原稿を自社で用意する
訴求のストーリーや掲載したい情報をあらかじめ自社でまとめておくと、制作会社側のヒアリング・構成作業の工数が減り、その分費用を抑えられます。
費用を抑えるコツ②:素材を自社で準備する
写真や導入実績などのデータを自社で用意しておくと、撮影費や素材探しの工数を削減できます。
費用を抑えるコツ③:テンプレート+部分外注のハイブリッドで必要な部分だけプロに頼む
すべてを外注するのではなく、自社で対応できる部分は自社で行い、コピーライティングやEFOなど専門性が求められる部分だけをプロに依頼するのも、費用を抑える有効な方法です。
外注する場合に失敗しない依頼先の見極め方(簡易版)
外注を選ぶ場合、価格だけで依頼先を決めてしまうと、公開後に思うような成果が出ず後悔することがあります。最後に、失敗しない依頼先の見極め方を簡単に紹介します。
「作って終わり」ではなく改善まで伴走してくれるかを見る
LP制作を「作って終わり」にせず、公開後の運用改善まで伴走してくれるかどうかが、依頼先選びの分かれ目になります。SNS・SEO・MEO・AIOまで一気通貫で対応できる体制かどうかも、今後の施策連携を考えるうえでのひとつの判断材料になります。
依頼先の見極め方は次の記事で詳しく解説
依頼先選びで具体的にどこを比較すればよいかは、「LP制作・LPO会社の選び方」という記事で詳しく解説する予定です。あわせて参考にしてください。
まとめ
LP制作の費用相場は、自作0〜1万円、テンプレート1〜10万円、外注10〜100万円以上と幅が大きく、安さだけで手段を選ぶとCVRで損をすることがあります。大切なのは、デザイン制作費・コピーライティング費・EFO実装費・広告連携設定費という4つの費用構成要素を、誰がどこまでカバーするのかを理解したうえで、予算・スピード・CVRへのこだわりという3つの判断軸で自社に合う手段を選ぶことです。どの手段を選んでも、公開して終わりではなく、公開後の改善まで見据えて計画を立てることをおすすめします。判断に迷った際は、個別に相談しながら進める方法もあります。
よくある質問
LP制作は費用の安さだけで選ぶと、後々の作り直しにつながりかねません。予算とコンバージョン率の両方を見据えた最適な制作方法を、私たちと一緒に検討してみませんか。

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